言葉にならない愛を、君に
近づく罠

葵side



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「ああ、暑いね」

「ほんとにまだ6月なの?暑くて死にそう」


わたしと咲茉は屋上でごはんを食べている。

あれからとくになにも変わったことなく日が過ぎていった。


「あはは、咲茉が屋上で食べよっていったんだよ」

「そうだけどさ、こんなに暑いって思わなかった」

たしかにまだ6月だというのに日差しが強く、梅雨入りしたという発表があったのに雨が降る様子なんて一切ない。



「めっちゃ元気」

咲茉がグラウンドをみてそういったのでわたしもみてみると勇也と航ちゃん、それにクラスの男子何人かがサッカーをやっていた。

「ほんとだね」

「部活でもサッカーやってるのにね」

「2人ともサッカー大好きだからね」


小さいころから2人ともサッカーボールを蹴って遊んでいた。

小学生になるとサッカーチームに入って、どんどん上達していく2人を陰ながら応援してきたんだ。
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