気づいて
二章

••庇う


そんな日々の中で
退社時に外に出た莉央は、
突風に体を持っていかれ
「危ない!!」
の声と同時に
どーんと、体に衝撃が・・・・

キャーツ!!!!!

振り向くと
男の人が、血を流して
倒れていた・・・

「えっ・・なに・・
  い・・お・・り・・?・・
     いや・・・っ・・」
莉央は、倒れている伊織にかけより
伊織の名前を必死に呼ぶ
どのくらい、そうしていたのか・・
短いような、長いような・・

近くにいた人が
救急車を呼んでくれたみたいで
救急車がきて
「一緒に乗って下さい。」
と、言われて
一緒に乗り込む
救急車が搬送された先は
早田総合病院だったが・・
ストレッチで運ばれる
伊織についていくのがやっとで
回りを見る余裕がなかった。

手術室に入っていく伊織
頭から血を流し
意識はなかった。
「お願い、伊織を助けて。」
心の中で何度も、何度も
祈った。

会社から悠太さんが着て
説明をしていると
警察もきて
私が突風で体が飛ばされるとき
車が走ってきて
突風に運転手も気をとられていて
ブレーキを踏むのが遅れたみたいだと
説明を受け
そんな私を伊織が助けたと。

運転手の人は
ガタガタふるえていた
だが、私から何か言うことではない
伊織の両親が来るまでは・・・

少しすると
伊織の両親が到着して
私は頭を下げた。

その後、警察の説明と運転手さんが
詫びていた。
そこに手術室から伊織がでてきて
伊織の両親が
「先生!!」
と、駆け寄る人は
りょう・・へい・・さん
凌平さんは、私をちらりとみたが
直ぐに伊織の両親に目を向けて
「手術は、無事に終わりました。
頭の方の傷は、小さく3針縫いました。
頭は、出血が多いので
びっくりしましたね。
ですが、左足は骨折していましたので
固定をしています。
頭を打っている事も考えまして
今からCTの検査に入ります。」
と、説明をすると
伊織の両親は、ホッとしたらしく
お母さんは、フラリとして
お父さんが支えていた。

凌平さんは、両親に説明を
終えると看護師さんに
検査の指示をして
その場を離れた

あっと、声がでると
凌平さんは、振り向いたが
私は、凌平さんの顔を見て
声が出なかった・・・・

あまりにも悲しそうな
辛そうな・・顔をした
凌平さんに・・・・・・

傷つけた・・・・
のは、明らかだった・・・・
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