栗原美織(クリハラ ミオリ) は大手デザイン会社、四商デザインテック勤務。営業部でアシスタントを務める26歳。
夢は、クライアントのインテリアコーディネートを任されること。
インテリアコーディネーターの資格を取り、努力を重ねてきたけれど、現実は男性営業の雑用に使われてばかり。
ある日、意気消沈してひとりエレベーターで不意に涙をこぼしたところへ、偶然乗り込んできたのはデザイン部のチーフディレクター、佐倉圭介(サクラ ケイスケ) 、29歳。
茫然自失状態の美織の手を引いて、エレベーターから連れ出す彼。
二人が向かう先は———
目次
- プロローグ
- 第1章/もしも、あの時
- 第2章/流転 —ru ten—
- 第3章/薄花桜 —usu hanazakura—
- 第4章/深碧 —shin peki—
- 第5章/紅碧 —beni midori—
- 第6章/潤朱 —urumi shu—
- エピローグ