百物語は終わらない
セミが校庭の木に止まって大合唱している。肌を容赦なく焼いてしまう太陽がどこか憎い。アイスやシャーベットが食べたい!

私は玉井陽葵(たまいひまり)。アイスとひまわり、そして遊ぶことが大好きな中学二年生!

日に日に夏休みが近づいていて、クラスは夏休みの予定で盛り上がっている。家族と旅行に行く人もいるんだって。いいな〜……。

「冬子!勇気!出海!夏休み、一緒に遊ばない?」

崩れてきたお団子の髪を結び直し、私は友達に声をかける。よく一緒に遊ぶメンバーだ。

「別に構わないけど、きちんと宿題もしないとダメよ?」

ショートカットのいかにも優等生という感じの女の子。彼女は真島冬子(まじまとうこ)。小学校からの友達!

「やった〜!遊ぼう!!」

子犬みたいに素直な可愛い系の男の子。彼は内村出海(うちむらいずみ)。三年前までルーマニアに住んでいた。

「まあ、お前がそう言うなら遊んでやらなくはない!」

照れながら言う男の子。彼は遠藤勇気(えんどうゆうき)。ツンデレだ。
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