同窓会〜あの日の恋をもう一度〜

そして、未来へ……

 翌日私は有給休暇を取っていたおかげでのんびりと過ごす事が出来たけれど、悠太くんは普通に仕事の日だ。
 睡眠不足での出勤、大丈夫なのだろうか。
 私は案の定初めてと言う事で身体が言う事を聞かず、足腰が立たなくて大変な思いをしていた。
 トイレに立つのも一苦労で、恥ずかしながら悠太くんに朝一番で介助して貰う羽目になった。
 よく考えると昨夜はお風呂にも入らなかったので、朝一番で一緒にお風呂に入ると言う羞恥プレイまで経験する事となった。

 朝食は、昨夜の鍋の残りを食べて行って貰う事にしたけれど、次回からは前日にきちんと用意をしておかなければと思ったのは内緒だ。

 悠太くんに抱きかかえられて風呂に入り、身体を洗って貰ったけれど、時間がないと言うのにちょっかいを出して来るのは何故だろう。
 時間がないと何度も促して、出勤の準備をして貰い、私は部屋の中から悠太くんを見送った。

「また今日も泊りに来ていい? 今日は金曜日だから、土日もゆっくり出来るよ」

 このゆっくりは、きっと昨夜の行為の続きも含まれている。
 私は赤面して答えられなかったけど、悠太くんは自分に都合がいいように解釈した様だ。
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