同窓会〜あの日の恋をもう一度〜
あの日の恋をもう一度
少しずつ室内の温度も上昇し、ガッツリと着込んでいたアウターを脱いでカウンセリング室に置かれているパイプ椅子に座った。
先程まで着ていたダッフルコートを膝の上に乗せていると、両手にマグカップを持った坂本がこちらに近づいて来た。
「ハンガーそこにあるから使っていいよ。
カフェオレでいい?」
坂本はこの部屋に入った時に、ダウンジャケットを脱いでハンガーを使っている。
「あ、うん。ありがとう。ハンガーも。使わせて貰うね」
私は立ち上がり、カウンセリング室の隅に置いてあった簡易的なハンガーラックに掛かっていたハンガーの一つを手に取り、ダッフルコートをかけた。
マフラーは、一先ずバッグの中へとしまい込む。
テーブルの上に、シンプルなデザインのマグカップが二つ並べて置かれた。
別に普通にコーヒーでも良かったのに、わざわざカフェオレを淹れてくれた坂本の優しさに胸がキュンと鳴る。
「俺、恥ずかしながらコーヒーって、実はこの位牛乳を入れなきゃ飲めなくてさ。
コーヒーの香りは好きなんだけど、どうも味が苦手で……」
照れ笑いしながら話す坂本が、何だか可愛く見えてしまう。
「何か、言いたい事はわかるよ。
コーヒーの香り、私も好きだよ」
先程まで着ていたダッフルコートを膝の上に乗せていると、両手にマグカップを持った坂本がこちらに近づいて来た。
「ハンガーそこにあるから使っていいよ。
カフェオレでいい?」
坂本はこの部屋に入った時に、ダウンジャケットを脱いでハンガーを使っている。
「あ、うん。ありがとう。ハンガーも。使わせて貰うね」
私は立ち上がり、カウンセリング室の隅に置いてあった簡易的なハンガーラックに掛かっていたハンガーの一つを手に取り、ダッフルコートをかけた。
マフラーは、一先ずバッグの中へとしまい込む。
テーブルの上に、シンプルなデザインのマグカップが二つ並べて置かれた。
別に普通にコーヒーでも良かったのに、わざわざカフェオレを淹れてくれた坂本の優しさに胸がキュンと鳴る。
「俺、恥ずかしながらコーヒーって、実はこの位牛乳を入れなきゃ飲めなくてさ。
コーヒーの香りは好きなんだけど、どうも味が苦手で……」
照れ笑いしながら話す坂本が、何だか可愛く見えてしまう。
「何か、言いたい事はわかるよ。
コーヒーの香り、私も好きだよ」