隠れイケメンの王子様に恋しました

誕生日のプレゼントはキス

金曜日、今日は私の誕生日。
お祝いしてくれると言う朋絵に連れてかれた店には知らない男の子達がいてそれはまさに合コン会場。

「ちょっと朋絵!どういうこと!?」

「二十歳のお祝いに良い男紹介しようと思って!あんなのっぽメガネより断然こっちの男の子たちの方がいいよ!」

「ちょっとそんなのいらないし!」

今日は誕生日なのに大宮さんは休んでいて会えなくて落ち込んでたのに!
知らない男の子となんて話せないし!と文句を言っていると最後の男の子が入ってきた。

「こんばんわ!わあ可愛い子がそろってるね!今日は当たりだな!」

明け透けにそう言うと目の前に座った男の子が音頭を取って男の子4人と私と朋絵、あと朋絵の友達2人の8人で合コンがスタートしてしまった。

「へえ、なの葉ちゃん今日が誕生日なの?おめでとう!じゃあ初めてのお酒いってみよう!」

乗せられるまま飲んだレモンサワーは甘酸っぱくてジュースみたい。

「美味しい…」

「でしょでしょ?ほらどんどん飲んでどんどん食べて!」

ケーキまで登場してみんなにお祝いされて初めての合コンと初めてのお酒で酔ってしまったなの葉はふにゃふにゃで楽しくてしょうがない。

「ふふふ、おさけっておいしい…」

「ねえ、なの葉ちゃん。この後二人で抜けない?二人で誕生日お祝いしてあげたいな」

「ん~~?そうなのぉ~」

判断力ががた落ちのなの葉は名前も覚えてない男の子に店を連れ出されお持ち帰りされようとしていた。

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