隠れイケメンの王子様に恋しました

ブルー アンド ピンク

翌月曜日。

きっちり二日間、二日酔いで苦しんだなの葉はぐったりしながら出勤した。

「ちょっとーなの葉!あの日気付いたら居なくなってたし、イケメンのお兄さんってどういうことー?」

朋絵に捕まり朝から訊問。
は~っとため息をついてなの葉は机に突っ伏した。

「だからぁ、ラインで言ったじゃない。気付いたら家で寝てたって。どうやって帰ったかもわからないし、なんかイケメンのお兄さんに誕生日おめでとうって言われた気がするってぇ…」

「だからなんなのよそれは?どこの誰よ。夢でも見てたんじゃないの?」

「ううう~、わかんない~~~!」

あの日の事を思い出そうとすると今でも頭が痛くなり思い出せない。
なんだかもったいないことしてる気がする。
でも思い出せない!

「益川、土谷、ちょっと」

事務室に入ってきた長谷部工場長に呼び出され目を合わせるなの葉と朋絵。
工場長に呼び出されるなんて珍しい。




「本社研修?」

「ああ、入社2,3年目の社員は皆本社に行って研修するんだ。今年はお前ら二人。来週から5日間本社の職場に着いて研修してもらう。わがミカゲ自動車部品工場の顔として行くんだ、しっかり学べよ」

「「は、はい!」」

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