隠れイケメンの王子様に恋しました

謎のイケメンお兄さん

翌日から大宮さんに会うと挨拶してもやっぱり素っ気なくて、なんだか落ち込むけど会社内ではあまり話しかけてもらいたくないみたい。
キーホルダーのお礼を言いたかったけどなんだか言えずじまいで気付けば一週間が経っていた。

そして週明け。
早起きして向かった先はMIKAGE自動車本社。
広大な土地にどどーんとおっきい28階建てのビルが悠然と建っていた。

「すごーーい!」

「先輩の情報によるとこの本社って3年前に建てられたばっかりだから凄く綺麗なんだって!でね、ここの社員はなかなかのイケメン揃いらしいよ!」

ぽかんと口を開けて上を見るなの葉に情報通の朋絵が仕入れた情報を披露する。

その後受付に行くと会議室に案内されそこには同じ研修を受ける同僚達が20人くらいいた。

「ようこそMIKAGE自動車本社へ。私は指導係の中山と申します。
これからビジネスマナー、社訓講習、各部署見学等々5日間みっちりスケジュール組んでいるのでしっかり学んで各会社に持ち帰って活かして欲しい。宜しく!」

「「宜しくお願い致します!」」

指導係という中山さんは大きな体にあごひげを生やした色黒の男性で如何にもスパルタっぽくてみんな背筋が伸びた。

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