先生、好きって言って。
次の日。
今日は、涼に昨日言われた通りすっぴんで学校に来た。
いつもより早く家を出たので、お母さんにびっくりされた。
そして、教室に入ると涼は既に学校に来ていた。
「涼、おはよう。」
「蘭ちゃんおはよう!ささ、こっち来て座って〜。」
なになに。
「涼、一体何するの?」
「ふふーん。まぁ、じっとしてて。じゃあ、君たち〜出てきていいよ〜!」
え?
そして2人の女の子が現れた。
な、何されるんだ?
「じゃあ、今日はこの子を可愛くしちゃってくださーい!」
「「はーい!」」
え?え?
ちょっとどういうこと?
「涼!可愛くするって何?」
「蘭ちゃんはすっぴんのままでも十分可愛いけど、いつも以上に可愛くして先生を振り向かせよう!っていう作戦だよ。まずは見た目から入らないとね〜。」
そ、それは、いい案だ。
「でも、私に似合うかな…」
「古村さんだっけ?あのね、女の子は化粧したりヘアアレンジしたら誰でも可愛くなれるんだよ。だから大丈夫、私達に任せて!」
と、女の子2人が言ってくれた。
「う、うん。ありがとう。じゃあお任せします。」
「そうこなくっちゃね!じゃあ、僕はしばらく退散するよ!男は邪魔でしょ?」
「ま、まぁいない方が恥ずかしくないかな…。」
「じゃあ、春香ちゃん、明菜ちゃんよろしくね!」
「「はーい!」」
と、涼は教室を出た。