あなたの愛に包まれて
つかのまの幸せ
「おはよう」
毎朝、匡祐のぬくもりに包まれながら目を覚ます。

父に入籍を伝えてから1週間。
結婚式を一か月後に控えながらぬくもりに包まれた幸せな時間を過ごしていた。

千晃は匡祐の住んでいる匡祐の会社のビルの最上階に一緒に暮らし始めた。
荷物は最低限のものしか運んでおらず、世間に入籍を知らせてから家を建てようと考えていた。

「今日の予定は？」
匡祐の言葉に千晃は枕元から自分の携帯電話をとった。
その表紙に千晃の肩にかかっていた布団がずれてしまいすぐに匡祐が肩にかけなおした。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「えっと、今日は、アパレルの春の新作の打ち合わせと、コスメ会社の定例会議がるかな。」
「夜は結婚式の打ち合わせだよな？」
「うん」
匡祐と千晃は時間を合わせて結婚式の準備を進めていた。
ほとんどの内容はすでに決まっている。
報道陣にもすでに結婚式の案内は送っていた。
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