2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
2度目の告白
次の日、私は、目覚めてすぐに、時計を見た。


目覚まし時計は、まだ鳴らない。


少し早く起きてしまったから、温かいベッドの中で、昨日のこと、思い出してた。


樹さんは、お風呂から上がって、私にいろいろ話してくれた。


2人でソファに座って、クッションを抱きしめながら…


アメリカにいた頃の話し。


向こうでの生活にすごく興味があったから、ワクワクしながら聞いた。


結局、私を抱きしめてくれたことには…


触れなかったな…


でも、私の素顔、可愛い…って…


言ってくれたんだよね。


まだ信じられない…


思い出すだけで、また昨日のドキドキが蘇って来た。


目を閉じると、そう言ってくれた時の樹さんの真剣な顔が…浮かんで来る。


今もまだキュンとする。


樹さん、もう、起きてるかな…


私は、ゆっくりとベッドから出て、髪を手ぐしで整えてから、洗面台に向かった。


静かだな…


樹さん…まだ寝てるみたいだ。
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