イケメン社長は深く激しく私を溺愛する~2人のあなたに愛されて~
兄弟の優しい時間~柊side~
『樹、悪い、今から部屋に寄っていい?』


『ああ、いいよ』


樹のマンションの地下駐車場に車を止めて、僕達は部屋に向かった。


ここは会社からも近いし、かなり静かだ。


広さもあって、窓が大きく、カーテンを開けると開放感があって心地いい。


アメリカの狭いアパートで、質素に暮らしてた樹に、少しでも快適に…との思いがあって契約した。


家賃は自分で払うって聞かないから、それは樹に任せることにした。


もちろん、お金は嫌と言うほど持ってるだろうけど…


『部屋の家具とか、ありがとう。いろいろ揃えてくれて助かる』


『そんなの気にしなくていいよ。自由に使って。まだダンボールとかあるし、片付け手伝おうか?』


先に送られていたダンボールが2、3個、無造作に置かれていた。


『少ないし、後でやるからいいよ。それより、座ったら?』


樹は、そう言って、冷蔵庫から飲み物を出してくれた。


『お茶だけど。夕方コンビニで買った。近くにあるから便利だな』
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