【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。
王子様みたいに
梅雨の季節になった。
雨の合間の今日は、地域に貢献するという名目でうちのクラスは課外活動の日。
駆くんのクラスは来週の予定だから、すっごく羨ましがってた。
授業出なくてよくていいなぁって……。
本当に駆くんはサボりたがり。
でもあと一回さぼったら補習だからって、ちゃんと授業に出ているみたい。
「衣川さん!」
「あ、今行くね」
昇降口から名前を呼ばれて、慌てて靴を履き替えた。
名簿順のグループになった木島さんと倉本さんっていう女子と今日は3人。
あたしのグループは廃品回収に近隣のお宅をまわる。
木島さんと倉本さんは仲がいいみたいだけど、あたしはふたりと喋ったこともなくて……。
女子三人組、うち二人は親友。
……嫌な予感はしてたんだ。
雨の合間の今日は、地域に貢献するという名目でうちのクラスは課外活動の日。
駆くんのクラスは来週の予定だから、すっごく羨ましがってた。
授業出なくてよくていいなぁって……。
本当に駆くんはサボりたがり。
でもあと一回さぼったら補習だからって、ちゃんと授業に出ているみたい。
「衣川さん!」
「あ、今行くね」
昇降口から名前を呼ばれて、慌てて靴を履き替えた。
名簿順のグループになった木島さんと倉本さんっていう女子と今日は3人。
あたしのグループは廃品回収に近隣のお宅をまわる。
木島さんと倉本さんは仲がいいみたいだけど、あたしはふたりと喋ったこともなくて……。
女子三人組、うち二人は親友。
……嫌な予感はしてたんだ。