私の彼は世界一の有名人。〜世界トプ選手との恋愛事情〜
レオルド・スミス

背中

放課後になると近くの公園に行き、
トイレでジャージに着替える。



帽子も深めに被ってあんまり分からないように



下ろしていた髪もポニーテールでまとめる。



《風見地駅ー風見地駅ー》



降りてすぐに見えるのはグランド



あまり見えないようにしてある
壁が見えてくる。



ここ数日で記者もいなくなったなー



ファンも立ち入り禁止になったから
練習の声だけが聞こえてくる。



警備員の人にカードを見せて中に入る。



フィールドに出る



ちょうど集合してる。



いつもの定位置のベンチに座る。



この間と変わらぬ風景。



霧島選手、相変わらず行く気ないな。



そんな思考をよそに
手はしっかりとレオの問題点を書いていく。



まぁ、霧島選手が行きたくないんなら別に、



....関係ない、よね?



ん〜、これって私関係ないのかな?



私の仕事はレオの強化で、



レオが強化したってのは
試合で見せつけないといけない。



で、それを見せつけるには
レオが試合で活躍しないといけない
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