月夜に笑った悪魔
因縁に決着を


まだ明るい時間ということもあり、外は人も車も多く。
幸い目立った攻撃をされることなく数十分車は走り、だんだんと見えてきた和テイストの大きな家。


そこが──月城組の家。




木を主として造られたその家は一条組の家とよく似ているけど……やっぱりどこかちがった。


大きさもちがうし、雰囲気もちがう。


月城組は一条組よりも大きな組織だから、あの家にどれほどの人がいるのだろうか。





「このまま突っ込むわ。あなたたちはできるだけ後ろにいて、いないフリをしなさい。車にはだれも近づかせないようにはするけど、あなたたちがいるんじゃないかと車内を探そうとするやつはいるはず……。
ギリギリまで隠れること、いいわね?」


紫乃に言われると、「おねーさんたちはこっち」と未玖ちゃんたちは自分たちがいる後ろの席から移動。


席を交換してくれるようだ。

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