エリート御曹司と愛され束縛同居
4.恋心と恋敵
入浴を終え悶々としながら再びベッドに潜り込んだ。

ウトウトと微睡んでいると微かに玄関ドアが開く音が聞こえ、慌てて起きようとした私の行動を見透かすかのようなタイミングでバッグの中のスマートフォンが振動した。


【少し出かける。今日は休め。俺への宿題をすませろ】


手にしたスマートフォンに表示された端的なメッセージにカッと頬に熱がこもる。


まったくこの人はどこまでお見通しなのだろう。


宿題、なんて言われても自分の気持ちに自信がなく、見て見ぬふりをしてきた心の扉を開ける覚悟すらできていない。

なにもかも突然すぎる。そもそも本心すらつかめきれていないのだから。
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