初夜から始まる夫婦事情~一途な次期社長の溺愛は鎮まらない~
夫の過去
昨夜の柊哉さんは、いつもと違ってた。

強引で激しくて……息も出来ないくらい抱きしめられて、逆らうことなんて出来なくて。

性急に押し倒されて、そのまま何度も何度もキスをされた。

彼に一体何が有ったのだろう。酔い過ぎたから?

だけどそんな考えは耳元で『愛している』と囁かれながら揺さぶられる内に、どこかに消えてしまっていた。



朝、同じベッドで目覚めた時、すっかり冷静になった柊哉さんに謝られたけど、私は少しも怒ってなんていなかったので、彼の逞しい体に甘えるようにくっついてみた。


驚いたのは確かだけど、それ以上に嬉しかった。

柊哉さんに求められているのを強く感じたから。好きな人にあんな風に抱かれて嬉しくない女性なんていないんじゃないかな。


柊哉さんをますます好きになって行くみたい。

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