クールな次期社長の溺愛は、新妻限定です
第三章 沈んでいくのは揺れる想い
 亮と会ったのが月曜日で、今日はまだ水曜日だ。仕事を終えて帰宅した私は、適当に夕飯を済ませ、だらしなくベッドに寝転がっていた。

 元々亮とはそんな頻繁に会っていたわけではないのに、私の気持ちはずっと落ち着かない。

 会うどころか、連絡さえ取るのが難しいと言われたから? ううん、それよりも次に会うときに話があると告げられたのが大きい気がする。

 長く息を吐いた後、私はなにげなくスマホで『グローサーケーニヒ』の公式サイトを検索してみる。

 サイトを見れば、トップページにレストランのリニューアルオープンのトピックが載っていたので、迷わず指でタップした。

 土曜日はオープニングレセプションパーティーと称し、一足先のお披露目会が行われるらしい。

 ホテルと付き合いのある各社の重鎮(じゅうちん)やマスコミ関係者などを中心に、ホテル側がキャンペーンの一環で招待した一般客も参加するそうで、私が想像する以上に盛大で、少しの失敗も許される雰囲気ではない。

 これは亮がピリピリして、連絡が取れないほど慌ただしくなっているのにも納得がいく。

 グランドオープンは翌日の日曜日からという説明を目にし、今回の事業に関係する会社が短い謝辞と共に掲載されていた。
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