太陽と月
親友の恋

放課後になり、美月に声をかけられる。



「椿!行くで~」とニコニコ笑う美月。



私も笑顔で「うん」と言った。友達と過ごす放課後がこんなにも心が躍るなんて思ってもいなかった。





街に出ると相変わらず、たくさんの人がいた。



「うわ~めっちゃ人おんな!」と私と同じ事を言う美月。



「美月が住んでいた所はどんな所なの?」そう聞くと



「めっちゃ田舎!電車とか単線やったで!でも凄く良い街でさ~」と嬉しそうに故郷の話をしてくれる。



帰る場所があるって羨ましいと思った。



私には帰る場所なんてない。そう思ったけど、思考に蓋をする。



大丈夫。私の家は西園家だ。



2人買い物をして、オソロイのブレスレットを買った。



私がゴールドのチェーンで、美月がシルバーのチェーンだ。



休憩がてらに近くのカフェに入った。



「お待たせしました。アイスカフェラテとフルーツジュースです」と男性の店員さんが笑顔で運んで来てくれる。



店員さんにお礼を言って、頼んだアイスカフェラテを口にする。



「美味しい!美月のは?」そう聞くも何故か黙っている美月。

「美月?どうしたの?」私の声が聞こえなかったのかボケっとする美月。



「・・・美月?」もう1度問いかけると、私の腕をガバっと掴んだ。



「ちょっ・・こぼれる!どうしたの?」



「あかん・・・!」そう呟く美月。



「何が?」どうしたんだろ・・そう思った。



「めっちゃイケメンじゃなかった?めっちゃタイプ!一目ぼれしたわ!」そう言うと

フルーツジュースを一気飲みする美月に唖然としてしまった。



「え?今の人?」確かに、顔立ちは整っていた気がしたけど、あまり記憶には残っていない。



「今の人!ドストライク!何歳やろ?高校生くらい?彼女おるんかな!?」とブツブツ言う。



「私に聞かれても・・・」そう困っていると



「椿!決めたで!私、今の人にアプローチする!」そう満面の笑顔で宣言をした。



この美月の一目ぼれがキッカケで、私の未来が奈落の底に近づいた事にこの時は、気付いていなかった――――――。

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