女40歳、お嫁にもらってもらいます!
2
数時間前…。

ここはとあるオフィス。

「係長、今日の打ち上げはちゃんと時間に間に合いますか?」

私の斜め前に座っている西田美佐(にしだみさ)に話しかけられた。

何故か私はいつも彼女には仕切られている。

「私が幹事なんですから、どんな事があっても参加してもらいますからね。」

一回り程年下の部下に怒られている私。

「係長は、いつも何かと理由をつけて帰ってしまうから…。でも今日は逃しませんよ。」

でも…、私は心の中でつぶやいてみる。

若い子がのびのびとお酒を飲むには、私みたいな長の肩書がつく女が居ない方が良いんじゃないか…。

そう思うのは間違いなんだろうか。

「分かっていますか?今日は係長が主役みたいなものなんですからね。」

そんな大儀名分はどうでもいい。

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