真 実
事件①

警察署で聞いた内容は、
驚くものだった。

大悟さんとかなえさんは、
運転手付きの車で
出掛けていたが
運転手は、無傷だったらしい

その運転手が言うには・・・

前方の車が、
いきなりノロノロ運転を始め

後ろの車は、車間距離がないほど
接近してきて、怖くなり
ブレーキを踏み回避しようとしたが
ブレーキがきかなくなり
その上、横から後部座席に向けて
車が突っ込んできたと。

大悟さんはかなえさんの身体を
自分の体で覆った形でなくなっていた
かなえさんは、車と壁に挟まれて
亡くなっていた。

そして、突っ込んできた車には
誰も乗っていなかった
と、話しているそうだ。

もちろん、前後の車もいなかった。

だが、総帥と奥様を救う為に
救急車や警察に通報するのに
必死だったと。

警察も突っ込んできた車の
運転手を探したが
見つからず
ナンバープレートは偽造で
身元がわかるものも
指紋も出なかった、と。
それに、ブレーキの細工されてる
後があると言われた。

「それは、意図的と言う事ですか?」
「私共は、そうとらえています。
ですが、犯人を刺激するのは
よくありませんので、この話しは
私達と桜小路さんのお二人だけで
お願い致します。」
と、言われたので
「浅倉進氏には、話しておきたいの
ですが。」
と、言うと
それは、了承してもらった。

警察署から出て、進氏の病院に
行くまでに隼人と話して
椿の身も気をつけないと
いけないと、なった。

春樹は、里に連絡して
椿の容態を確認したら
椿は、薬で寝ているとの事だったから
お祖父様の病院に寄ってから
帰る事を伝えた。
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