シンシア主催のお茶会は、暖かい日差しが差し込むサロンで華やかに執り行われた。
色とりどりのドレスを纏った妃たちが華やかにテーブルを飾る。
その中心にいるのが豊かな黄金の髪を清楚にまとめたすらりと背の高い美しい少女シンシアだった。
直前までなんとか出席しないで済む方法はないかと自室でぐずぐずとしていたフェデリカだったが、後宮侍従長ルシアン直々の迎えに退路を断たれた形で会場に入場する。

「ナデア地方のノア様にございます。」

ルシアンの声が会場に響き、会場にいる全ての者が一斉にフェデリカを見た。
そのように注目されたことなどないフェデリカは真っ赤になって頭を下げた。

「ほ、本日はお招きいただきまして、あ、ありがとうございます…。」

蚊の鳴くような声で言うのが精一杯だった。