「お茶会はいかがでしたか。」

シンシア主催のお茶会から部屋にもどるとフェデリカはドレスを脱ぐこともせずそのままベッドに倒れこんだ。
後宮侍従長が迎えにきて部屋を出たのはたった一刻ほど前のことなのに、まるで一日中雨の中を歩いていたかのような疲労感を感じてフェデリカはぐったりと目を閉じた。

「姫さま、そのようにされてはドレスがシワになります。」

リュカにどやされて仕方なく起き上がる。
着るも脱ぐも複雑なドレスを脱がせてくれながらリュカは心配そうに眉をひそめた。

「…ずいぶんとお疲れのようですね。」

「ええ…。」

フェデリカはそう答えるのが精一杯だった。
できればもう二度とあのような会には出たくないと思うが、ここにいる限りはそうもいかないのだろう。
先が思いやられる。

「お妃様と言っても、皇帝陛下のご寵愛がなければ虚しいものなのです。皆さま必死に競い合うのも仕方がないのかもしれません。」