異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
「コラン様っ。え、どうして?」

硬い表情がふっと崩れて彼は微笑した。

「メグ。元気そうだな」

声もまた、メグミが良く知るコランのものだ。

「あんこができたんだな」

嬉しそうに見える。

たまにテツシバへ来て和菓子を頬ばる謎の男コランの正体は、黒獣王と呼ばれるヴェルム王国の国王、コンラート・フォン・ヴェルムだった。




















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