外国人とお見合いします！

ドキドキの対面

日曜日、私はドキドキする胸を押さえながら今まで来たことのないおしゃれなカフェにいた。その場に相応しい淡いおしゃれなロングワンピースを着ている。

待ち合わせ時間より少し早く私は席に座っていた。相手がどんな人なのかドキドキしながら待つ。

イタリア人と会うことになったと桃ちゃんに言った時、「ええ〜、いいな！情熱的な恋ができそうじゃない！！」ととても羨ましがっていたっけ。

でも、イタリアの人って女性に優しいイメージがある。緊張するな〜……。

「あ、あの！折山桜さんですか？」

流暢な日本語に振り返ると、そこには栗色の髪をした色白の男性がいた。服装は、さすがイタリア人！ヨーロピアンカジュアルのおしゃれな服装。青い瞳が海のようだ。

「は、はい！折山桜です。今日はよろしくお願いします」

私は立ち上がり、ペコリとお辞儀をする。男性は優しく微笑み、自己紹介をしてくれた。

「僕は、アレッサンドロ・メダルドです。イタリアのローマ出身です」

「ローマって確かイタリアの首都ですよね？」