星の数より多く、君に愛を伝えたい。

なつside


わたしが通う学校には、望月 輝美さんという先輩がいる。


望月先輩は、わたしより2つ年上で美術部に入っている。


わたしも、中学生の頃ここの高校の見学に来ていたのだけど、『望月 輝美』という名前の上に描かれた絵は色使いが細かくて、一本一本丁寧に描かれてあった。


絵もうまくて、よく手入れをされた綺麗な髪をしていて黒目がちでかわいい望月先輩は、年上好きの男子からも人気があったのは間違いなかった。



「おい見ろよ、望月先輩だぞ?」



「やっぱ綺麗だしかわいいよなー」



同じクラスの男子も、違うクラスの男子も、2年生の先輩も。
年上が好きな1年と2年の男の人は、望月先輩のことを遠くから見ていたりもしていた。


それだけじゃない。




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