僕はペットで離婚を決めました
アレの時は邪魔しないからって言ったよな?

 翌朝。

 いつもと変わらない朝。


 美奈は朝食を作って用意してくれた。

 朝はいつもパン。


 謙の実家は和食だったが、美奈がお味噌汁を作るのができないと言われて必然的にパンになっている。


 美奈は結婚を機に仕事を辞めて専業主婦になった。

 いつでも子供ができていいようにと言って。




「じゃあ、行ってきます」


 謙は朝食を食べて仕事に行った。


 美奈は後片付けをしながら、小太郎と戯れている。




 こんな生活が始まり。

 昨夜は、たまたまだったのかと謙は思ったが…。





「謙ちゃん、今日もチャンスよ。頑張ろうね」

 美奈は変わらず誘ってくる。


 謙はちょっと小太郎が気になっていたが、今日は大人しくゲージに入っているようで静香だから大丈夫だろうと思った。




 電気を豆急にして。

 キスから始まり、お互いのパジャマを脱がせて行く…。


 お互いの体温を感じながら…。


 今日は鳴かないし吠えないなぁ。

 と、謙は安心した。



 お互いが産まれたままの姿になり…。


 気持ちも高まってきて。

 よし本番だ! 


 と、思った時。


 ペロペロと舐められる感覚を感じ、謙の動きが止まった。

「ん? 」

「どうしたの? 謙ちゃん」


 ペロペロとお尻を舐められている? 

 と感じた謙は振り向いた。


 すると…。
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