いつか、きっと。
心の距離
未来との約束を果たせず、お互い別々の中学に通った三年間は、人生の中でもとても短いと感じたような気がする。

それだけ充実していて、楽しかったのだろうけど。

部活はソフトテニスに入部。

友達から誘われたのがきっかけだったけど、私には合っていたのかもしれない。

自分で言うのもなんだけど、他の人よりも上達が早かったらしく、先輩とペアを組んで試合に出ることも多かった。

そうなると先輩からの信頼も得られるようになり、先輩が引退するころにはキャプテンに任命された。

実は私がテニスにのめり込んだのは、そういう理由だけではない。

私は女子部のキャプテンになったけど、男子部のキャプテンは友也だった。

そう、テニスをやってみようと思った理由も友達と一緒にっていうのもあったけど、友也と一緒が良かったっていうのが大きかったかもしれない。

最初はあんなことがあったから気になってるだけだって思い込もうとしてたけど、中学生になってやっと認めることにした。

私、友也に恋してる。

気付いた時には友也のことが好きで好きでたまらなくなってしまってる……。

家は隣だし、部活でも一緒。

できるだけ友也の近くにいたいって思うようになっていた。

運が良かったのか何なのか、単なる偶然なんだろうとは思うけど、三年間友也と私は同じクラスになれたし。

中学生になって、より親密になれたんじゃないかと思う。

他の誰よりも、近い位置にいられたんじゃないのかなって、自惚れたりもしてる。

でも近くにいられるからって、二人の仲が進展したのかというと……そうでもない。

友也が私のことをどう思っているのか、はっきり言って分からないのだ。

嫌われてはいない。

だってそうじゃなきゃ、こんなに近くにいられないはずだし。

だからと言って好かれているのか?

友達以上に思ってくれているのか……?

もし好きだと思ってくれてるのなら、告白してくれるんじゃないのかな。

自分から友也に告白すればいいんだろうけど、そんな勇気は持ち合わせていない。

もし、フラれたらどうするの?

友達としていい関係なのに、それが壊れてしまうかと思うと怖い。

私がそう思うのには理由があった。

< 19 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop