幸せの扉を探して
両親との確執

私は‥‥‥‥‥‥‥
 その内容に驚かされてしまった。


やはり、架瑠の両親は、
私との結婚に反対だったみたいだ・・・



「俺は、桜(ゆな)と結婚するから。」

「架瑠(かける)さん、
その方の御両親は
何をされているのですか?」

「桜には、両親はいない。」

「貴方は、SHISEIDOを背負って
いくのですよ。
それに担う方でないと。」と、母。

「架瑠、母さんが言ったように
お前は、SHISEIDOを背負って
いかなければならない。
正妻には、それに担う人を
娶るつもりでいる
だから、
その彼女は愛人と言う形にしなさい。
孤児院を出ているような女‥‥‥」
と、父

「やはり、調べてたんだね。
父さんも母さんも
何を言ってるの?
SHISEIDOを継ぐために
好きでもない女と結婚しなければ
いけないなら
SHISEIDOなんか要らないい。

あんた達の気に入った人を
後継者に置いて、
あんた達が言う、
それに担う人を娶れば良いよ。

孤児院にいたから
なんなんだよ
桜の事を何一つ知りもしないくせに
会社の社長まで
やっている人の言葉じゃない!!
一応、親だから報告に来ただけ。
もう、息子は、いないと思って。」
と、架瑠は言うと玄関に向かう・・

それを阻まれてしまった。

父親の秘書や護衛の人が立ちはだかる

架瑠は、予測していたのか
ポケットからナイフを出して
「下がらないと切る。」
と、言った。

母親は、キャーと悲鳴をあげ

「桜との結婚を許可しないなら
俺は、何もかも捨てる。」
と、父親を見て言うが
父親から、なんの言葉もないため
架瑠は、自分の手首を切った。

「「架瑠!!!!」」
と、父親と母親が騒ぐ中

「近づくな!!!
俺は、本気だ。」

「わかった、わかった。
認める、だから、止めてくれ。」
と、言う父親に封筒を渡して

「開けて、保証人欄に名前を書いて
母さんも。二人とも書いて!!!」
と、言うと
婚姻届の保証人欄に
二人は名前を書き
封筒に戻して架瑠に渡した。

架瑠は、それを胸ポケットに
直してから
「ありがとう。仕事もきちんとやるから」
と、言うと
フラりと座りこんだ。

父親は、秘書に直ぐに病院を
手配させ、架瑠を連れていく。

幸い命には問題ないが
手首には、深い傷が残った。
その縫合と熱がでたため
入院していたと・・・


架瑠は、桜にわからないように
肌色の分厚い絆創膏と腕時計で
隠していた。

その手首を見て
桜は、ポロポロと涙を流した

止めどなく、流れる涙は
何を意味していたのか・・・

架瑠の想いの深さなのか・・
架瑠にそんなことをさせてしまった
罪悪感からなのか・・
架瑠の両親からの言葉から
なのか・・・・・

何時間も泣き続け
桜は、そのまま意識をなくした。

こうなることは、わかっていた
だが、桜にはきちんと話して
おきたかった。

俺の覚悟を・・・・
< 7 / 104 >

この作品をシェア

pagetop