いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─

愛に溺れる日曜日

日曜日の午前中は、創さんとベッドの中で甘い時間を過ごした。

創さんは私を抱きしめたり、愛しそうにほおずりをしたり、時おり『真央、好きだよ』と耳元で囁いて、甘くて優しいキスをする。

とても幸せなはずなのに、こんなに愛されることには慣れていないせいか、夢なんじゃないだろうかとか、今は私を好きだと言ってくれているけど、すぐに飽きられてまた浮気されるのではなどと考えて、だんだん不安になってしまう。

『幸せすぎて怖い』って、こういうことなんだと身をもって知る。

そういえば、私は悪い方にばかり考えて不幸の先回りをしていると優花に言われたっけ。

もっと自分に自信が持てたら、こんな風に不安になることはないのかな？

とは言え、たいした取り柄もなく、見た目も中身も地味で平凡な私のどこに『自信』を見出だせばいいんだろう？

私がそんなことを考えている間も、創さんは飽きもせずに私の髪を撫で、額や頬、唇に何度もキスをして優しく抱きしめる。