いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
笑顔の花を咲かせましょう
翌朝、私と創さんは迎えの車に乗って出社した。
徒歩で行ける距離なのに車での迎えは必要ないのではないかと思うけれど、今日からは一般社員だった今までとは違い、警備上の都合で毎日車での送り迎えをされるそうだ。
雲雀さんに護衛されながら、今まで使ったことのない重役用の玄関からビルの中に入り、上層階用のエレベーターで最上階に上がった。
今日から私の職場となる副社長室は社長室の隣で、少人数の部署のオフィスと同じくらいの広さがある。
部屋の奥には大きくて立派なデスクと、いかにも高そうで座り心地の良さそうな椅子が置かれ、窓際には秘書用のデスクがいくつか並んでいた。
就業開始時間にはまだかなり早いので、秘書の人の姿は見えない。
私自身は一般社員だった数日前と何も変わらないのに、肩書きが変わると何もかもが違うことに、なんとも言えない違和感がある。
ここで私は何をすればいいのか。
営業部にいたときのように、掃除や備品の補充をする必要はなさそうだし、手持ち無沙汰で落ち着かない。
徒歩で行ける距離なのに車での迎えは必要ないのではないかと思うけれど、今日からは一般社員だった今までとは違い、警備上の都合で毎日車での送り迎えをされるそうだ。
雲雀さんに護衛されながら、今まで使ったことのない重役用の玄関からビルの中に入り、上層階用のエレベーターで最上階に上がった。
今日から私の職場となる副社長室は社長室の隣で、少人数の部署のオフィスと同じくらいの広さがある。
部屋の奥には大きくて立派なデスクと、いかにも高そうで座り心地の良さそうな椅子が置かれ、窓際には秘書用のデスクがいくつか並んでいた。
就業開始時間にはまだかなり早いので、秘書の人の姿は見えない。
私自身は一般社員だった数日前と何も変わらないのに、肩書きが変わると何もかもが違うことに、なんとも言えない違和感がある。
ここで私は何をすればいいのか。
営業部にいたときのように、掃除や備品の補充をする必要はなさそうだし、手持ち無沙汰で落ち着かない。