家事を終えた美鈴がもどってきた。

「あれ?唯をおろさなかったの?」

「ああ。泣いてしまうかもと思って」

「大丈夫だよ。泣いたらまた抱っこしてあげればいいしね」

「そうだね」

愛の隣に、そっと唯をおろした。
少し眉間にシワを寄せたものの、そのまますやすやと眠っていた。


「美鈴、おいで」

横に呼び寄せて座らせると、優しく抱きしめた。
 
「啓太さん、どうしたの?」

「ん?どうもしてないよ。美鈴を感じたかっただけ」

耳元で囁くと、真っ赤になって俯いた。
結婚してだいぶ経ったというのに、美鈴の反応は初々しくてかわいい。

「美鈴、愛してる」

ますます頬を赤らめる美鈴。

「私も、啓太さんを愛してる」

美鈴のその言葉が、僕をどれほど浮き足立たせるのか、彼女はわかっているのだろうか。

今日も、明日も、この先もずっと美鈴の言葉を聞きたくて、僕はまっすぐに伝える。

〝愛してる〟