殺人鬼と女子高生1
「ぼたん〜!!寝坊するよ〜!?」
「…はーい…」

私は、重い体をのそりと持ち上げた。
昔から、朝は苦手だった
母がキッチンで朝ごはんを作っている
「おはよぉ〜…」
「おはよ、朝ごはん作ったからね、お弁当はそこ、チンして持ってってね、それじゃママ行ってくるから」
「うん、行ってらっしゃい〜」
母はバタバタと家を出ていった。

うちは母と二人暮しで、父は幼い頃に事故で亡くした。物心着く前の出来事だったので、父がどんな人だったかは知らない。ただ、よく食べる人だったそうだ。

「ねむ.......」
ぼそっと呟いて、朝食をとるために席に着いた。



< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop