雲上の姫
プロローグ
ついに来てしまったこの時間



私はこの国をここまで追い詰めた「あの人」を強く睨みつける



死んでもあの人だけは絶対に許さない



近づいてきたあの人は私を見て薄ら笑いを浮かべ



「さようなら、レイラ」



私の耳元でそうつぶやく




「それではレイラ姫の処刑を始める」




あぁ、ごめんなさい



私はこの国を救うことが出来なかった




苦しさに意識を失いそうになりながらも願い続ける




どうかこの国が元のかがやきを取り戻せますように...



< 1 / 197 >

この作品をシェア

pagetop