お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
こんな欲張り知らない。



数日前。

先輩の部屋で迫られて、結局離れるどころか前より一緒にいる時間が長くなってしまって。


前は朝起こすのなんて、そんな意識してなくてフツーにできていたことなのに。


いつもみたいに、もらってる合鍵を使って暁生先輩の部屋に入って寝室へ。



わたしが起こしに来るまでぜったいに起きてくれない。最近は特に。


その理由が……。



「あ、暁生先輩……、起きてくださ……っ」


まだ眠ってる……はずの先輩の身体を揺すったら腕を簡単につかまれて、あっという間に先輩が眠る腕の中。



もうこれだけで、わたしの心臓はバクバク。


この前の出来事のせいで、一気に先輩を意識するようになってしまったせい。


スウスウと耳元で聞こえてくる寝息。


でもこれは寝てるんじゃない、ぜったい起きてる。


起きてて、わざと寝たフリをして

わたしをうまくベッドに引き込んでくる。

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