愛というもの~哀しみの中で~
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クリスマスイブ当日、おせちのお弁当詰めも終わりが見え残業することなく15時で上がれた。

大吾が迎えに来てくれて一緒に予約していたチキンを受け取りに行き、私のバイト先のコンビニへケーキを受け取りに行った。

「いらっしゃいませ~!待ってたよ!ケーキだよね?」

コンビニに入ると由実ちゃんと美代さんがレジの中にいて迎えてくれた。

「茉莉ちゃんいいわねぇ~。芹沢くんもかわいくて仕方がないでしょ?」

「そうっすね。美代さんのおかげっす。」

なんて恥ずかしげもなく大吾が言うから聞いてるこっちが恥ずかしかった。

「もう、ラブラブ!いいなぁ、私も早く彼氏欲しい。私は今日は寂しく友達とクリスマスパーティーだよぉ。」

「由実ちゃん、それ全然寂しくないからっ。」

美代さんと由実ちゃんは漫才でもしているかのようでおもしろかった。

「はい、ケーキ。あと、これは私からクリスマスプレゼント。この前彼氏君におごってもらったからお返し。大した物じゃないけど。良いクリスマスをっ!」

「えっ?ありがとうございます。私何にも用意してなかった。」

「いいのよ。これはお返しだし、茉莉ちゃんが独り占めしないように彼氏君と仲良くねっ。」

そう言って私にウインクする。
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