絶対的Beast
「呼ばれちゃったな。……葵唯、頑張るのはいいことだけど、ケガと無理だけはダメだからな」

依織先輩……。

優しく微笑んで、私を激励してくれる、ほんとにステキな人。

名残惜しさしかないけど、もうお別れしないといけない……。

「ありがとうございます!」

「あぁ。じゃあ、また後で」

えっ?

軽く手を挙げてくるりと踵を返す依織先輩。

また後で、ってことは……。

また後で……話せるってこと、だよね?

私は離れていく先輩の背中を呆然と見つめた。

何それ……嬉しすぎる……。

このあとも実行委員の手伝い、ガンガン頑張れる気がしてきた!
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