死者の闇〜最期のメッセージ〜
サッドネス
青磁が亡くなったことがわかってから数日後、藍は東北の実家に帰っていた。

泣き続ける藍を見て、研究所の所長である春川正人(はるかわまさと)がしばらく実家で休んだ方がいいと判断したのだ。大河たちも賛成した。

青磁の骨と一緒に藍は東北に帰り、そこで青磁のお葬式が行われた。藍も参列したが、青磁を失った悲しみは大きく、ほとんど記憶に残っていない。

お葬式が終わった翌日、藍はずっと布団の中にいた。何もする気が起きず、ただ涙を流し続ける。

「藍、ご飯を置いておくから食べるのよ」

襖の向こうから藍の母、香澄(かすみ)が心配げに言う。藍は答えることも面倒で仰向けになった。

青磁が亡くなったとわかってから、藍はまともに食事を取れていない。それは東北に帰って来てからも同じだった。ただ涙を流し、青磁がなぜ死ななければならなかったのかと自問する。

そんな生活が一週間も続いた。

早く元気にならないと仕事が、と藍は焦ったが、「無理しないで。こっちは大丈夫だから」と監察医の木下朝子(きのしたあさこ)からのラインを見て、また涙を流す。
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