俺とのすべては 期限付き!
δ. 絵里の笑い声
俺は夕方まで神田、秋葉原、御徒町を見るともなく見て歩き

暗くなる前に呼び出した絵里は笑い声が耳に心地いい女だ。

「絵里、1本おごるよ。」

「さんきゅ。」

ポップコーンのラージサイズを買って彼女に手渡し

二人でコミカルな映画を鑑賞した。

俺の隣で笑いに笑って涙目になった絵里の頬にチュッとキスをしたら

香ばしいポップコーンの味がした。

次から次へカラカラと気持ちよく笑う絵里の声に俺の気分もいい。

買い物をしながら帰ると言う絵里と映画館で別れ

俺は本命夕子のマンションへ向かった。


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