君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう

きらきらひかる



【おはよう】と【おやすみ】がメールのフォルダに30件近く溜まった頃、俺は再び此処に来ていた。

今日は、あの二人も一緒に。



「凜ちゃん、妃菜、久しぶりーっ!優人だけ会ったのマジずるい。俺も会いたかった・・・」

「今日会えてるんだから良いだろ。久しぶり、みんな」

「なんか昂生が来たら暑苦しい・・・」

「そんなことある!?」


五人全員が集まって早々、なんだか懐かしい騒がしさが辺りを包み込んだ。

長かった夏休みはあっという間に終盤に差し掛かり、凜と妃菜に会わない期間はだいぶ長くなっていた。

特に、蒼と昂生は・・・もっとずっと長い期間、二人に会いたかっただろう。


受験勉強で忙しい蒼との予定が思うように合わなくて、俺たち三人ですらあまり会わなかったこの夏休み。

だから今日は、久々の集合だった。

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