身長差30cm、年の差12才、この恋あり
聖夜が部屋の中を、何かを探すように歩き出した。



「次は服だな。服はどこ?」



なんだか、おかしな事になってる気がしてならない。



「服も俺が選ぶから。」



必死に服を選ぶ聖夜見ていたら、可笑しくて笑えてきた。



「美莉、ブラしろよ。」



え、やだ、してなかったけ。



どうもすみません。



だって、こんな朝早くから来る人いないし。



この部屋に、身内以外の男子入ったのはいつぶり。



あれ、何年も兄以外の男子がこの部屋に入った事はなかった。



聖夜も一応男子だということを忘れていたし。


でも、ノーブラはなかったと思う。



恥ずかしいさを通りこして、この際謝るしかない。


「ごめんなさい。」



「何を謝ってるの。」



それは、お見苦しいものを見せてしまったからでございます。


笑ってごまかした。


「ましな服が一枚もないな。」



「今度の休み一緒に服を見に行おうぜ。美莉に似合うのがない。今日は仕方ないからこれ着て。」



Tシャツとジーンズ。



「どうせ、コンビニの制服着るからいいか。」



最初から、そう言ってよ。



制服着るんだから、何でもいいことは分かってるし、聖夜って、本当にめんどくさい男だね。



彼氏にはしたくないタイプ。



うん、何で彼氏とか思ったのかな。


なんで、そんな事思ったのか分からないが。


12才差は、絶対あり得ないのに。



神様に誓って、聖が彼氏にだなんてあり得ない。


どうかしちゃったみたいだ。


自分に何度も問いかけてみた。



絶対、おかしい。


こんな気持ちになってる自分が、信じられなかった。



この気持ちは一体なんなの。


知りたくない。


気づかなかったことにすれば、まだ、きっと戻れるはず。



























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