身長差30cm、年の差12才、この恋あり
長いキスをすると、息が出来なかったのか美莉が俺の胸を叩いた。



又、その潤んだ目で俺を見るなんて、もう限界。



こいつは本当に30女かと疑いたくもなる。



キスも超下手だし、抱き締めればガタガタ震えてるし、まさか初めてとか、それはないよな。



結婚しようとした彼氏がいた訳だから、初めてはないだろ。



俺は一人で妄想しまくっていた。



この部屋を掃除して二人で買い物をして、夕食は俺が作って一緒に食べよう。



これって恋人みたいだ。



俺が一人の女に夢中になったのは始めてで、恋愛は面倒で。



彼女になった途端女は、自分だけ見てほしいとか、毎日会いたい好きと言ってとか、本当にウザいだけの存在。



すぐに色々と求めてくるのが当たり前になるし。



だが、美莉は今まで知ってる女とは違う。


独占欲もないし、こっちが必死にならないと逃げられてしまいそう。


美莉に惚れすぎてる俺は、かなり重症だと思う。



美莉、頼むから、俺を見てくれ。



美莉が好きだ。



頼むから、俺を好きになってほしい。



何度でも言うよ。


美莉が好きだ。


大好き。


愛してるよ。


この気持ちが、どうか、美莉に届きますように。


神様の存在を信じてなかったけど、今回だけは神様にお願いしたい。


この気持ちが届きますようにと、ひたすら祈り続けた。


本当に俺らしくないや。


だけど、この気持ちは本物だから。





























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