身長差30cm、年の差12才、この恋あり

気持ちが繋がる時

美莉は落ち着かないのか、部屋の中をウロウロ歩き廻っていた。



「美莉、少し落ち着つけよ。ウロウロしても、どうにもならないからさ。」



「二人が喧嘩して別れ話になったら、どうしたらいいかな。佐々木さんの彼氏が怖い人だったら、聖夜助けてくれるよね。」


だったら、なんで、家に誘ったんだ。


そう言いたいのを必死に我慢した。


「そんなこと最初から分かってただろ。佐々木さんの恋愛と俺たちの問題を、一緒にするなよ。」



美莉を泣かせたい訳じゃないから、美莉が佐々木さんたちに影響されないか、心配なんだ。



「恋愛経験少ないし、5年近く引き込もっていたから、勢いで佐々木さんに、あんな事言ったけど後悔してる。」


ほら、又泣く。



30女にはとても見えない。



優しく抱き締めて、何度も大丈夫だと言った。



「佐々木さんと彼が別れたとしても、俺たちは大丈夫だから、何も心配しなくていい。」



目を潤ませて、俺を見上げた。



だから、それが反則なんだよ。



我慢出来なくて、美莉にキスした。



「何でこんな時に、キスなんかするの。」



そんなに怒る事ないだろ。



うるさくギャン、ギャン、言うから、激しいキスをしてやった。



暴れまくる美莉が可愛くて堪らない。



佐々木さんたちが来なければ、良いと思えてしまい、美莉と二人の時間を誰にも邪魔されたくなかった。


浮気を繰り返す彼が、佐々木さんとここへ来るとはどうしても思えない。




















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