夕方。
ホタルは鼻歌をうたいながら、アカリの会社へ向かっていた。

ヒトの都の景色を楽しみながら、ゆっくりと歩いていく。
きっとアカリは仕事で何か機械を不調にさせて、会社を出るのが遅くなるだろう。


ずっと会いたかった人に会えた時。
自分はどうするのだろう、とホタルはずっと考えていた。

しかしその人――アカリに会えた時、ホタルは自然だった。

会えて嬉しい気持ちはあったが、まるで昔からの友人であるかのように接している。

そしておそらくアカリも同様だ。

それが嬉しくてたまらなかった。