黒と白の境界線〜心理学者の華麗な事件簿〜
「ここに巴さんは亡くなっていた。部屋の中を沼マムシが動いていて、まずは沼マムシを捕獲することから始まったんだ」

末良刑事がそう言い、京は部屋を観察する。すると換気口を見つけた。京が換気口を覗くと、隣の部屋につながっている。

「えっ?この換気口、意味がないんじゃ……」

京と同じように換気口を覗いた遼河が驚く。京は末良刑事の方を見た。

「この隣の部屋は?」

「特に何もなかった。見るか?」

末良刑事に案内され、京は隣の部屋も見る。しかし、末良刑事の言った通り埃の積もったフローリングがあるだけだった。






< 11 / 31 >

この作品をシェア

pagetop