雪降る夜は君に会いたい

出会いと秘密

「お兄ちゃん、エッチな事しよっか?」
「なっ! バカなこと言ってんじゃねー! だいたいお前なんでここに居るんだよ!」
「えぇ? だって寒かったんだもん」
「そういうことを聞いてるんじゃない!」

 目覚めると俺の布団の中に潜り込んでいたこの女、雪女だと言えば信じてもらえるのだろうか。
 だいたい、俺のような女の子に縁のないヲタクが一夜を共にしたのが『あやかし相手なら』納得するのか。
 昨夜のハロウィンに渋谷に行った時のことだった───。

  ※
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