我々は村はずれにあるSaku-raに向かった。樹齢数百年の大木だ。満開を迎え、月のない星明かりの中、ほの白く佇んでいる。

 静かだった。時折甘い香りを含んだ風がふわっと吹いて、これから恐ろしい魔物が蘇るような雰囲気ではない。

 我々はSaku-raから少し離れたところに立った。・・・と、老人がついっと進み出て、持っていた杖をぐさりと地面に突き刺した。

 ・・・何も起こらない。