“Saku-ra” の下には魔物が眠っているという。

 Saku-raは奇妙な植物だ。我が国の他の樹木は一年中花を着けているというのに、Saku-raは春の数日間、木を覆い尽くすほどの薄桃色の花をつけたかと思うと、すぐに散ってしまう。

 もともと我が国には自生していなかったが、(いにしえ)の伝説によると、ある異国の騎士が種子を持ち込み、それが我が国で根付いたとのことである。またその伝説ではこんな話も語られている。この木の下には魔物が眠っており、いつの日か満開を迎えた新月の夜に蘇るであろう・・・。