食事が終わり
鈴香は、風花の顔を見る

鈴香は、明日も大学の講義が
入っていたから····

風花は、快斗の顔を見ると同時に
オーナの絢斗が
「明日も大学か?」
と、鈴香に訊ねた。
「はい。二時限目からです。」
と、答える鈴香に
「ならば、送る。」
と、言う絢斗
「あっ、大丈夫です。」
と、鈴香が答えると
「俺が送るのは、迷惑か?」
と、青い瞳で見つめられると
「あっ、えっと、イエ·····」
「ならば、送る。」
と、言う絢斗さんに
「では、お車を」
と、潤さんが言うと
「いや、自分で。」
と、告げる絢斗さんに
快斗さんも潤さんも驚きの顔をするが
絢斗さんは、知らない顔で
「鈴香、行くぞ。」
と、私を立たせて先を歩く絢斗さん。

私は振り向き
風花と快斗さんと潤さんに
頭を下げると···
風花は、口パクで、またねと
手を振り
快斗さんは、ニンマリと
潤さんは、ボォーッとしていた。

三人を見ていると
「鈴香。」
と、絢斗さんに呼ばれて
慌てて絢斗さんの後を追った。

絢斗さんから助手席のドアを
開けられて乗り込むと
運転席に座る絢斗さん
「えっ、絢斗さんが運転されるの
ですか?」
と、びっくりして訊ねると
「俺の運転では嫌か?」
と、言われて
「いいえ。ただ、びっくりして。」
「俺は、ドライブも好きなんだ。
今は、あまり行けないが。
俺の車ではないが。
今日は、これで我慢してくれ。」
と、言われて
「いえ、全然、問題ないです。
今日は、食事もご馳走になり
送ってまで頂いてすみません。」
と、頭を下げると
絢斗さんは、私の頭を優しく
撫でてくれて
ハンドルを握り
「鈴香、住所とナビな。」
と、言われて
私は、マンションを伝えた。

マンションに着き
「ありがとうございました。」
と、ドアに手をおくと
いきなり腕を引かれて
絢斗さんに抱き締められた。

あまりの急な事に動けないでいると
「鈴香、この胸を忘れるな、よいな。」
と、言われて
わけもわからずに
「·····は···い··」
と、答え
今度こそ本当にドアを開け
降りてから絢斗さんに頭を下げると
絢斗さんは、窓をあけて
「危ないから、中に入りなさい。」
と、言うから
「おやすみなさい。」
と、言ってマンションの中に入り
エレベーターで自分の階まで上がり
外を覗いて見ると
絢斗さんは、車に寄りかかり
上を見ていた。

思わず手をふると
ふっと笑ってくれて
手をあげてくれた。

それを見て本当に部屋へと入った。

だけど····
うふふっ、なんだか可笑しかった。